ノアの箱舟に乗れなかった生き物【衝撃】実は人類に大きな関係が!?

謎・ミステリー 都市伝説

前回は、旧約聖書の『創世記』の記述にあるノアの大洪水についてのお話をしました。

ノアの大洪水は、地上での人間たちの悪行を見兼ねた神が大洪水を起こす事を決め、正しい道を歩んでいたノアとその家族に箱舟を作るように命じ、大洪水からあらゆる動物を守らせたとういう話でしたが、ノアの箱舟は地球上の生き物すべての種を保存することが目的だったはずなのに箱舟に乗ることができなかった生き物がいるという話があります。

それは「人魚」で、人魚とは上半身が人間で、下半身が魚の形をした想像上の生き物だとされていますが、アンデルセン童話に登場する「人魚姫」が有名で、人魚伝説の基となったのは、ギリシア神話に登場する魔物セイレーンだと言われています。

「海の怪物」だと言われるセイレーンは、上半身が人間で下半身が鳥の姿をしていて、海の岩礁で歌を歌い、その美声によって船員の心を惑わせ、船を難破させていたと言い伝えられています。

最近では「人魚姫」やディズニーの「リトルマーメード」などの印象で、美しく歌がうまく儚い存在に思えますが、映画「パイレーツオブカリビアン・生命の泉」でも描かれているように、本当はとても怖い怪物だったようで「人魚が打ち上がると地震がくる」という言い伝えなんかもあるようです。

パイレーツオブカリビアンに登場する人魚は、見た目はとても美しいのに「生命の泉」の水に人魚の涙を1滴垂らさなければ、永遠の命を得られないというもので、初め可愛らしげに相手を油断させ、油断したところを牙を剥き出しにして人間を襲う、恐ろしい生物でした。

伝説では、人魚はみんな女性で、発情期になると人間の男を捕まえて、海の底へ引きずり込んで、食べて子どもを産むと言われていますが、生物学的み云々というのは抜きにして、やはりその生態は怪物だとしか言いようがありません。

この人魚伝説は実は世界中にあり、後でお話ししますが日本にも存在します。多くの人魚伝説が存在するとなるとやはりその存在は事実なのかとも思われますが、この人魚がノアの箱舟に乗ったのか乗らなかったのか、聖書にそのような記述はなくパイレーツオブカリビアンの作中で、宣教師が人魚に話しかける内容でそのようなシーンがあります。

もともとノアの大洪水は、神が人間の堕落を罰するために大洪水を起こし人間を一掃する計画でしたが、清き行のノア一家だけは残し、生き物を新たな世界に反映させるという話でした。

つまり、清き生き物のみが次の世界を構成するという事になり、ノアの箱舟に乗ることができなかった生き物は悪い生き物だという事になります。

魚など海の生き物は最初から水の中にいるため溺死することもないという考えもありますが、溺死せず生き残った悪い生き物の子孫だと言われたりもします。この絵では、人魚は箱舟の周辺に描かれていて、箱舟には乗ってはいないようです。

もしかしたら「乗れなかった」という表現は少し違うかもしれず、神は「全ての、『呼吸をする』生き物を滅する」と言ったという解釈もあり、人魚や水の中で生きられるので、そもそも除外対象だったのかもしれません。さらにノア一族自体が人魚だったという説もあります。

そうなると私たちの祖先は人魚という事になるのでしょうか。また頭の中が混乱してきました。

世界中に伝わる人魚伝説

この人魚伝説の元を辿ると今から6千から7千年前にバビロニアで崇拝されたオアンネスという海神が始めではないかとされているようです。

オアンネスは海を支配し、バビロニアの港町では航海安全の神として崇められ、日中は王として陸上に、夜は海に帰る神として信じられていました。オアンネスには、ダンキナという妃がいて、6人の子が居たと言われていますが、実はオアンネスがノアの大洪水のノア一家だともいわれています。

ヨーロッパに伝わる人魚伝説】

『ローレライ』は、ライン川にまつわる人魚伝説で、川を渡る舟に歌いかける美しい人魚の美声に聞き惚れると舟の舵を取り損ねて、川底に沈んでしまうと言い伝えられています。

『ハルフゥ』は、ノルウェーに伝わる人魚で、漁師の間では人魚を見たら嵐や不漁の前兆とされていたそうです。見たら仲間に話さずに火打石で火花を立てることで回避することができるとされていましたが、人魚には予知能力もあるという言い伝えもあります。


『メロウ』は、アイルランドに伝わる人魚で、姿はマーメイドに似て美しいが、男のメロウは醜いそうです。この人魚が出現すると嵐が起こるとされ、船乗り達には恐れられていました。また、女のメロウが人間の男と結婚し、子供を産むこともあるとの事です。

『セイレーン』は冒頭でも少し触れましたが、航海者を美しい歌声で惹きつけ難破させるという海の魔物で、某有名コーヒーチェーン店のロゴマークのモデルですが、このロゴマークにも都市伝説があります。

もともとなぜ「海の魔物」とされるセイレーンのデザインがロゴに使用されたのかという事ですが、公式には創業メンバーの一人が、ノルウェーの木版画に描かれているセイレーンを見つけ、それをロゴに採用したのが始まりだと言われていますが、股を広げているような姿が卑猥だとクレームがあった事から1992年に上半身のみのデザインに変更されたとされ、さらに2011年からロゴが取り払われたマークは、コーヒー以外のジャンルにも事業を拡大する決意を象徴するものとされますが、よくよくオリジナルのロゴを見るとコーヒーショップには似付かないデザインのように思えますし、海の魔物を採用するのは不自然に思えますが、一説によるとセイレーンをルシファーとする悪魔崇拝の象徴がそこに隠れているとも言われますが、まあ、とりあえず都市伝説ということで。

【アジアに伝わる人魚伝説】

古代中国や韓国、日本にも人魚伝説は存在します。日本に伝わる「八百比丘尼(やおびくに)」の伝説では、若狭の漁村に暮らす平凡な少女が、漁師である父親が獲った人魚の肉をそれと知らずに食べてしまったことで、「不老不死」という逃れられない運命に囚われることになり、長い年を経ても老いず、いつまでも若狭の海のような美しさと輝きを保ったまま、少女は、死にゆき、朽ち果ててゆく、人とものの定めを哀しく見送り続け一人、時の流れから置き去りにされた少女の心だけが、疲れ果て、枯れていった。
少女は、自らの肉体の死をひたすら追い求め、諸国を行脚するといった話があります。
その少女は800年間彷徨い、最終的にはめぐり巡って生まれ故郷の若狭に辿り着き、800年前と変わらぬ自らの故郷の景色に、涙を流す。
自分はこの景色の一部となろう...そう決心した少女は、死を求めることを止め、心落ち着けて、懐かしき若狭の大地に身を横たえる事にするのですが、すると気がつけば少女の体は風に飛ぶ砂と化し、澄み渡った魂が愛する若狭の土地に同化し、あまねく広がっていったという話があります。

そのほかにも日本書紀によると、619年4月4日、近江の国蒲生川で人魚らしきものが捕獲されたという記録があります。また、聖徳太子が琵琶湖沿岸で「生前の悪行から死後、人魚になった」
という亡者に出会い手厚く供養して苦しみから救ったという伝承もあります。

これだけ多くの人魚伝説があると、やはり実在していたのかと感じますが、今回の話だけでも人魚は魔物に近い生き物ということで間違い無いような気もしますが、そもそも人魚だどのような経緯で現れたのか興味があります。

日本には「人魚のミイラ」だというものも存在しますし、これは都市伝説だというもののまだまだ深い話がありそうです。