契約の箱「アーク」は発見されている!?人類の秘宝が眠る場所とは…

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契約の箱「アーク」とは、モーセの十戒の書かれた石板を納めた「聖櫃」のことであり、ユダヤの秘宝の一つと言われています。

まず、この伝説を確認したいと思いますが、モーセは、イスラエルの民をエジプトから救い出し、カナンの地に向かう途中、エジプトのシナイ半島にシナイ山で、神から十戒を刻んだ石板を授かったと言われていますが、その石板には、

  1.  神の他に、なにものをも神としてはならない。
  2.  偶像を作ってはならない。
  3.  神の名をみだりに唱えてはならない。
  4.  安息日を守ること。
  5.  父母を敬うこと。
  6.  殺してはならない。
  7.  姦淫してはならない。
  8.  盗んではならない。
  9.  隣人について偽証してはならない。
  10. 隣人の家をむさぼってはならない。  

という10個の戒律が2枚の石板に刻まれていて、その神から授かった石板を納めた箱が契約の箱「アーク」になります。

この契約の箱「アーク」は、神からの具体的な指示のもと作られたということでアカシア材を使い、箱の内側も外側も純金で覆い、周囲に金の飾り縁箱の四隅の脚に金環を付け、そこに棒を通して箱を担げるようにすること棒もアカシア材で作り、金で覆うこと。箱の大きさは、縦2.5アンマ、横と高さがそれぞれ1.5アンマとすることと言われたとされています。

この聞き慣れない単位、「アンマ」とは「1アンマが約45センチと考えられているので、換算すると、縦120センチ、横と高さがそれぞれ60センチほどとなり、箱の上部には、純金で作った天使2体を向かい合わせに取り付けられたと言われています。

こうして作られたアークは、モーセがイスラエルの民を率いてカナンを目指す際、祭司たちが担いで運んだとされていますが、留まる時は「幕屋」と呼ばれる移動式の神殿に安置されたそうです。

アークは、神からの授かった石版を入れた単なる箱ではなく、超自然的な力を秘め、神がイスラエルの民にメッセージを送る際はアークの上に雲が現れたと言われています。

モーセの後継者・ヨシュアの時代以降は、アークは敵と戦う際の強力な武器にもなったそうでエリコの街を壊滅させた時には、アーク自体の重さが数百キロあるにもかかわらず、宙に浮いて敵めがけて飛んだという言い伝えがあります。

その後、アークはイスラエルの民と敵対していたペリシテ人に奪われるものの伝染病などの災厄がペリシテ人を襲ったため、イスラエルの民のもとに送り返されたそうです。

ここまで聞いただけでも、これが真実をもとに語り継がれている内容だとしたら、アークには強大なパワーがあったことがわかり、先人たちが必死になって、このアークの所在を探し求めた理由が分かります。

アークの行方

アークは、イスラエルの民のもとに戻ったものの、エルサレム崩壊後にその所在がわからなくなっています。

イスラエル王国第三代のソロモン王が、エルサレムに神殿を作り、そこにアークを安置したとも言われていますが、その後、イスラエル王国滅亡後に分裂した南のユダ王国が、新バビロニアのネブカドネツァル王(ネブカドネザル二世)に滅ぼされた際に、エルサレム神殿も破壊され、アークの行方はわからなくなっていますが、アークが隠されていると噂される場所が存在します。

【神殿の丘説】
神殿の丘とは、エルサレムの旧市街にあるユダヤ教、イスラム教の聖地になるのですが、神殿の丘の上にはイスラム教の施設岩のドーム、鎖のドーム、昇天のドーム、アル=アクサー・モスクが建ち神殿の丘の西側外壁がユダヤ教の聖地「嘆きの壁」になるのですが、アークは、この神殿の丘の下に埋められているという噂があります。

しかし、当然のことながらこの聖地はイスラム教徒たちによって守られているため掘り起こすことなどできず、いわば一番安全な場所とされています。

【ローマのバチカン説】
紀元70年、ローマによってエルサレムが滅亡した時、契約の箱はローマ人が奪い、現在に至るまでローマのバチカンが保管しているという話があります。

しかし、この主張はあり得そうではありますが、矛盾点もあり信ぴょう性には欠けるようです。

【エチオピア説】
ソロモンの神殿が破壊された時に契約の箱がエチオピアに移動して、今まで保管されているという話もあります。紀元前5世紀~紀元10世紀に現在のエチオピアにあったアクスム王国では、初代のメネリク一世は、シバの女王がエルサレムでソロモン王に会い、身ごもった子供だとされています。そのため、エチオピアの人々は、自国にアークが安置されていると信じているようです。

【地下迷宮説】
主ユダヤ人の伝承によると、ソロモン王は神からのインスピレーションにより、最初の神殿を建てる時にはすでに神殿が破壊されることを知っていたとも言われていたため、神殿が破壊された時、そこにある契約の箱のような重要な神殿を隠して置くためにソロモンの神殿の地下に複雑な迷路を通らなければ入ることができない部屋を造ったという言い伝えもあります。

まとめ

この契約の箱「アーク」については、私は以前よりかなり興味をいだいたもので、そのきっかけは、映画インディ・ジョーンズ・シリーズの『レイダース/失われたアーク』でした。

この映画では、アークの強大なパワーを求め、最終的にナチスドイツがアークを手に入れるのですが、その蓋を開けると精霊が現れ、ナチスドイツが強大な神のパワーを手に入れるのかと思いきや精霊たちが豹変し、辺りに稲妻を落としナチス兵を干からびさせ、目隠しをされ様子を見ることができなかったインディ達だけが生き残るという結末になります。

この映画が伝えたい意味は、「神の力は人間達の私利私欲に使うことは禁ず」ということで強大なパワーを得ることで自らが神となり世界を征服しようという考え自体がモーセの十戒で一番最初に書いてある

「1.神の他に、なにものをも神としてはならない。」

という掟を破ることになり、その罰が与えられたということなのだと思います。現在も各国はアークの在り処を密かに探しているという噂もありますがその目的が「世界の覇権を奪う」という私利私欲のためであれば神からの罰を受けることになります。

神とは私たちに幸せを与えてくれるのみではなく、幸せを与える代わりに「正しく生きよ」ということを伝えているのだと思います。たった十個の掟すら守ることができないのであれば私たちに本当の幸せは訪れないのだろうと思います。