謎の天体「オウムアムア」が3600年周期の惑星ニビル!?2017年にアンナキが再来か…

宇宙の謎 都市伝説(地球外生命体)

皆さんは2017年に地球に近づいてきたオウムアムアという天体を覚えているでしょうか。

オウムアムアは、天体観測史上初となる太陽系外から飛来した恒星間天体で地球と月の距離の85倍ほど地球から離れた場所を通過するということで、天文マニアやUFOマニアが注目しました。

オウムアムアは同年10月にハワイの望遠鏡で確認されたナゾの天体ということになるのですが、実は自然物ではなく何者かが作った物体で、宇宙人が太陽系外から送って来た探査機なのではないかということも噂されました。

この謎の天体オウムアムアは、ハワイ語で「遠方からの初めての使者」という意味になるのですが、通常の彗星や小惑星とは違うことが詳しい軌道計算から分かり、太陽系内を周回しているものではなく、恒星間宇宙を飛行して太陽系内に入ってきたことが確認されたそうですが、太陽系の外から飛来した岩と氷の固まりが観測されるのはこのオウムアムアが初めてで、系外惑星の成り立ちについてヒントを与えてくれるかもしれないということで期待も高まったようです。

そして、何より注目されたのは、その独特な軌道で、どこからともなく太陽系に侵入してきて、意図的に地球を周回し、急展開して離れていくのは意図的な動きのようにも感じオウムアムア自体が天体のような惑星間移動可能な宇宙船ではないかという話も出ていました。

オウムアムアは、一般的な小惑星とは違った転がるような奇妙な回転をしながら飛行していることも分かったのですが、米国ペンシルベニア州立大学の天文物理学者であるジェイソン・ライト教授によれば、その動きはエンジンが壊れた飛行機と同じだそうで、オウムアムアが宇宙船だとしたら推進装置が故障したため操作不能となり、意図せず太陽系に迷い込むことになったのかもしれないという憶測も出されたようです。

しかし、この説を裏付ける決定的な証拠はなかったため、当然のことながら「自然なものである可能性の方が高い」という意見の方が多かったのですが、それでも何者かに作られた可能性も否定できないとの考えを示す研究者もいました。

そして、驚くべきはその形状で、オウムアムアは地球上でよく見られる葉巻型UFOによく似た形で、一般的にイメージする天体であれば基本的には、岩でゴツゴツした球体に近い形ですが、この葉巻型というのはかなり特徴的で、これにはカリフォルニア大学の天文学者デイヴィッド・ジェウィット氏も驚嘆の声をあげたそうです。

また、オウムアムアは長さが400m以上で密度が高く、岩石質か多量の金属を含む組成で、水や氷はほとんどないと考えられていたものの、オウムアムアの全長は幅に対して10倍となり、これは太陽系内のどの小惑星や彗星よりも大きい値だったそうです。

この謎の天体の調査には、天才理論物理学者の(故)スティーヴン・ホーキング博士が率いる天文学者グループも乗り出し、オウムアムアに電波望遠鏡を向けていますが、米国ウェストバージニア州にあるその電波望遠鏡も、オウムアムアから発信される携帯電話の電波ほど微弱な信号をも識別すべく調査を行ったものの特に電波は観測できなかったようです。

伝説の天体

オウムアムが「極端な楕円軌道を描き太陽系外から飛来した」という話で気付いた人も多いかもしれませんが、このオウムアムアが架空の惑星「ニビル」なのではないかとの憶測もたくさん出されました。

惑星「ニビル」は、世界最古のシュメール文明に残された粘土板に記されていたとされていてゼカリア・シッチンによる粘土板の独自解析の結果、惑星ニビルにはアヌンナキという生命体が存在して、3,600年周期で地球に近づく度に文明を進歩させて痕跡を残した、地球人はアヌンナキによって創造されたという解釈を見出し、今でもその内容は根強く支持されていますが、別の古文書にはアヌンナキは地球に飛来し、人類に天文学に関する知識を与えたという記述もそうです。

しかし、ニビルは「惑星」とされていて、オウムアムアは天体であり、全てが合致しているわけではありませんし、ゼカリア・シッチンはニビルは葉巻型だという解釈も残していません。

ですので、都合の良い部分だけ抜き取って惑星「ニビル」だと言っている感じは否めないのですが、不思議なことに普通の天体や彗星であれば塵やガスの尾が本体の後ろに続くはずなのにオウムアムアには塵やガスの尾がなく、そういったことからも人工物であるという意見が出たようです。

これをどう解釈するかは難しいところですが、宇宙の常識とされることも私たち人類がごく最近になって得た知識であり、私たちが「常識を逸している」と思うことでも宇宙から見れば「常識」であることも多いと思うし、私たちはまだ宇宙のことを全然理解していないのは間違いなく、もしかしたら、オウムアムアのような天体も珍しくないのかもしれません。

ゼカリア・シッチンの粘土板解釈についても、賛否両論がありますし、正直なところ否定派の方が多いため粘土板の解釈も「おとぎ話」である可能性もあります。

しかしながら、ミステリー好きとしてはオウムアムアが惑星「ニビル」ではなかったとしても人工物である可能性は残されるわけですので、何らかの証拠が解明されないかは期待したいところではあります。

オウムアムア「宇宙船説」

さて、ここまではオウムアムアが宇宙船ではないかという仮説に少し否定的な意見となりましたが、ハーヴァード大学で宇宙物理を研究する教授シュムエル・ヴィアリーと天文学部長のエイブラハム・ローブは、学術誌への投稿で、「ひとつの可能性としてオウムアムアは、高度な技術装置の残骸として恒星間空間を漂うライトセイルであると考えられる」「より突飛なシナリオとしては、オウムアムアが地球外文明によって意図的に地球近傍へと送り込まれた、完全に機能している探査機である可能性もある」と述べています。

権威ある人物が公式な学術誌にこのような記事を掲載するということは、ユーモアにしては、かなり話が飛躍しているのではないかと思いますが、科学者の中でこの仮説を擁護した人はごくわずかだったようです。

コーネル大学の天文学者である(故)カール・セーガンはかつて、「途方もない主張には、途方もない証拠が必要だ」と語っていますが、それは確かにその通りで権威ある学者が発言したとしても、膨大な検証により証拠を導かなければただのトンデモ論ということになり、別の意図があると指摘されてもおかしくはありません。

しかし、だからといって、彼らの主張が間違っているということも証明されたわけではなく、天文学部長のローブ氏は、2019年にイスラエルの新聞「ハアレツ」の記者に「例えば、原始人にあなたがわたしの取材のために使っているiPhoneを見せたとしましょう。

彼らはこの『特別な石のようなもの』について、どう思うでしょうか?」「今度はオウムアムアがiPhoneで、われわれが原始人だとしましょう。そのなかで洞察力に優れた人だと思われている科学者たちがiPhoneを見て、こうしゃべるところを想像しましょう。『いや、これはただの石です。特別な石かもしれないけど、石なんです。これを石でないなんて、なぜ言えるんですか?』と言うはず」です。

こう言われると、確認のしようがないものは全て否定もしようがないわけで上手い質問ではありますが、この質問の答えが導き出されれば、この質問の重要性がわかるのですが、とりあえず今のところはオウムアムアは「宇宙をさまよいながら太陽系に突入し、急に方向転換して遠ざかる謎の天体」という扱いのままになります。

しかし、科学者たちはエイリアンを見つけたくないわけではなく、むしろかなり力を入れて宇宙を探査していて、地球外知的生命体探査(SETI)の活動を行っている非営利団体「SETI協会」は、年間2,000万ドル(約22億円)の予算を組んで探査を続けているのでいつの日かエイリアンが見つかる日も来るのではないかと思います。